はじめまして。店長の松尾クニタケです。
当店は平成23年創業の五平餅店です。
飯田のりんご並木と本町の角「並木横丁」にある、五平もち屋「在来屋」で、美味しい五平もちを作って販売しています。
在来屋は、単に昔懐かしい味「飯田の郷土食・五平もち」を提供をするのではありません!
地元の方は勿論、五平もちに馴染みがない皆さんが食べても美味しいと納得していただける様に、地元はもちろん、各地の食材を一つ々々厳選し、五平もちの味、食感、容姿にまでこだわっています。
他では味わう事のできない美味しさを追求し続ける様日々努力しております。
飯田地方と五平もち
五平もちを知らない人にも『美味しい!』と納得していただける味
五平もちは、お祭りや冠婚葬祭等の祝いの席等で食べられている中部地方の郷土料理です。 つぶした御飯に味噌ダレを塗って、炭火等で焼いた五平もちは、普段からこの地方では頻繁に食べられいて、家庭で作ったり、当店のような専門店や、スーパーマーケットの総菜売り場で買うこともできます。 五平もちの云われは、諸説いろいろありますが、秋の収穫の時期に豊作を祝ってその年の新米を食べられる様になった事が始まりだと考えられます。 作物の実りを感謝して食べられた物なので、ご飯の形を大きな楕円形の小判の様な形にしたり、丸いお金が繋がっている銭形にしたり、神事で使う幣束の形にしたりと各地々々で縁起の良さそうな形にしてあります。 大切に育てた白米と、貴重なお砂糖をたっぷり入れたお味噌をつけ炭火で焼き上げた五平もちは、貧しい時代の田舎では数少ないご馳走であり、家族が集まって食べる五平もちは楽しみな行事だったと思います。 |
くるみ味噌
誰にも負けない在来屋クルミ味噌のひみつ
我が家では毎年秋になると、鬼ぐるみ、姫ぐるみ、祖父が裏山に植えた菓子(樫)ぐるみを拾い集め、3種類のクルミと自家製の味噌をすり鉢で擦り合わせたクルミ味噌を作って、その年に取れた新米で五平もちを作ることが、毎年秋の楽しみな行事でした。 クルミとお砂糖とお味噌をすり合わせただけで他の物は一切入れない我が家のクルミ味噌の味は、種類の違うクルミが複雑な味を出して、五平もち以外にもこんにゃくの白和えや蕎麦つゆと混ぜてお蕎麦を食べたりと、他所では食べられない美味しいさがありました。 現在、在来屋で使っているクルミは、鬼ぐるみや姫ぐるみと言われている「和ぐるみ」と、菓子(樫)ぐるみ、テウチクルミ、ペルシャクルミと言われている「洋ぐるみ」を数種類ブレンドしています。 |
ごまみそ
ゴマの旨味を100%引き出すために…
すり鉢で摺ったゴマは、ミキサーで摺ったゴマとは断然味も香りも違います。 在来屋のゴマ味噌はゴマの旨味を100%引き出すため、厳選した炒りゴマをすり鉢状の摺機を使い、ふわっと広がる香ばしい香りと濃厚で上品な味に仕上げ、更に乳化する手前まで撹拌し旨味を存分に引き出しています。 |
お米について
ご飯を押しつぶさないよう適度に空気が入るように手で整形しています
在来屋で使っているお米は、長野県産コシヒカリのみを使用しております。 五平もちは、もち米を混ぜて使っているお店もあるようですが、もち米はお米同士が結合しやすいので、丸い形や草鞋形などに成形しやすく、太い串に刺した時も串からご飯が落ちずにいるため、扱いやすい反面、ご飯が冷たくなってくると固くなりやすい特徴を持っています。 当店では、ご飯に粘りがある南信州産の新米コシヒカリだけを使うことで、五平もちの型崩れを防ぎ、ご飯が冷めても長い時間柔いまま食べていただけるようにしてあります。 又、五平もちを作る時に通常は型に入れ、綺麗な形に成形するのが普通ですが、当店では型に入れご飯を押し潰すことなく一つ一つ手で成形して串打ちをするようにしています。 そのため大きさや形に多少のばらつきはありますが、ご飯を押しつぶしすぎないよう適度に空気が入るよう作った在来屋の五平もちのご飯は、他には無いふんわりとした食感でお召し上がりいただけるとおもいます。 |
味噌について
甘さを活かしたくるみ味噌と、コクと香りのごま味噌
在来屋のお味噌は、それぞれの素材を生かす様に、各地から取り寄せたお味噌をブレンドし、素材ごとに使い分けています。 クルミ味噌にはクルミの風味と自然な色を生かす様に、醸造期間が短い信州味噌に麹の甘さをプラスした西京味噌を混ぜ甘みを出すようにしています。 |
五平もち弁当
美味しさもボリュームも満点の、リニア駅弁第一号!
2027年に開業を予定している「JRリニア中央新幹線」の、長野県の中間駅が設置される飯田市内。 「五平もち牛肉弁当」 地元で飼育しているブランド牛の南信州牛のしぐれ煮、塩イカと霧芝大豆のサラダ、竜峡小梅と切り干し大根のマリネ、地元の食材が詰まったおかずに、メインは地元の郷土食「五平もち」 こんなお弁当を食べながら電車の旅をしてみるのも楽しいかもしれません。美味しさもボリュームも満点です。 |